「温活」:冬に山奥のインドで学ぶ

「温活」:冬に山奥のインドで学ぶ

2024年12月、私はインド北部の美しい山岳地帯、Himachal Pradesh地方で過ごしています。この地域では、昼間の気温は10℃~15℃、夜は0℃前後と、日本の関東地方の冬に近い寒さですが、インドの山奥にはセントラルヒーティングはありません。代わりに薪ストーブや小型ヒーターで暖を取る生活です。時には、室内も冷えた環境で過ごすことがあります。

焚火 bonfire

寒さと向き合う中で、ふと「古代の人々は、現代のような快適な暖房器具なしでどうやって寒さをしのいでいたのだろう?」と思いを馳せます。また、欧米人がこの気温で半袖で過ごす姿を見て、日本人との体温差や筋肉量の違いを実感しました。日本人は平均体温が36℃台前半ですが、欧米人は筋肉量が多いことから37℃程度と高めであり、理想の体温も37℃です。冷えに悩む私が日々の生活で実践している「温活」を、今回は紹介します。

体温の法則

画像:日本セルフケア研究協会より

冷えが及ぼす体への影響

日本では「冷えは万病の元」と古くから言われています。特に女性の体は冷えに敏感であり、体温の低下はホルモンバランスの乱れや生理不順、生理痛の悪化につながることがあります。

実は、私自身も以前、無月経に悩んでいた時期がありました。その際、下腹部の冷えを指摘されたことで、冷えと生理不順の関係を意識するようになりました。当時、自分の体温や下腹部の温度が特別低いと感じていなかったため、冷えが原因になっているとは気づきませんでした。しかし、調べていくうちに「冷え」が生理不順や女性特有の健康問題に深く関係していることを知り、腹部を温めることの重要性を学びました。現在では、意識的に下腹部から体を温める習慣を取り入れています。


体温が1℃下がると:
・基礎代謝 :12%⇩
・免疫力  :37%⇩
・酵素の働き:50%⇩
⇒がん細胞は低体温を好む

逆に言えば、基礎代謝そして免疫力の向上のため、自家発電力を高めることが「温活」の目的です。

私が実践している温活方法

1. 水分補給:白湯を飲む

冷たい飲み物は体を冷やします。朝一番に白湯(40℃以上、理想は50℃前後で熱湯より低い温度)を飲む習慣をつけ、日中もこまめに白湯を摂取します。目標は1.5リットルです。

お白湯

2.食事:体を温める食材を選ぶ

  • 控えるもの: 夏野菜(トマト、キュウリなど)、砂糖、乳製品
  • 摂るべきもの: 生姜、発酵食品(味噌や漬物)、根菜類
  • タンパク質: 筋肉の成分であるため、毎食に取り入れます(卵、肉、魚、大豆製品)
陽性食品と陰性食品:

画像:あかね薬局株式会社ハートファーマシーより

3. 運動:血流を促すエクササイズ

  • スクワット: 特に大臀筋(お尻の筋肉)を鍛えることで、基礎代謝をアップ。慣れたらジャンピングスクワットも追加。
  • カーフレイズ: 第二の心臓といわれるふくらはぎの筋肉を動かし、ポンプ作用で血流を促進。
  • 腹横筋トレーニング :下腹部を温める効果があります。
  • グーパー運動: 手足の指先を動かし、末端冷え性を改善。

4. 入浴:足湯を活用

バスタブがない環境では、バケツを使った足湯が効果的です。

  • 方法: ぬるま湯をバケツに入れ、足首まで浸かる。お湯が冷めないよう、時々追加で熱湯を足します。
  • 効果: 全身がポカポカと温まり、リラックス効果も期待できます。

一緒に温活で寒さを乗り越えましょう!

冷えが体に及ぼす影響は大きいですが、日々の生活で少しずつ改善することができます。特に女性にとって、冷え対策はホルモンバランスを整える重要な要素です。冬の寒さに負けず、自分の体を内側から温め、心も体も健康な状態を保つ「温活」を一緒に実践してみませんか?旅先でも、自宅でも、どこでも取り組める方法です。ぜひ、冬を快適に過ごすために役立ててください。

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