思いがけない出会い
インドを旅していた時のこと。インスタグラムのおすすめに、路上で靴磨きをしている日本人の姿が映し出されていました。彼の名前はSoshoさん。「靴磨きトラベラー」として世界を旅しながら、その地で靴を磨き、人々と交流していました。
インドで暮らしていた私には、路上の靴磨きと言えば「その日を生きるための仕事」というイメージしかありませんでした。しかし、Soshoさんは違いました。彼は靴磨きを通して、世界中の人々とつながり、自分だけの旅のスタイルを確立していたのです。
迷いと決断
ある日、Facebookでイベントページを開くと「靴磨きトラベラー新潟報告会」の文字が。「まさか新潟で?」と半信半疑でした。実際は現地開催と知り、参加するかどうか迷いました。理由は参加費の面と同じ週に関東に行く予定があり、スケジュール的に開始時間に間に合わないことでした。

でも、次第に考えが変わりました。「お金は稼げても、体験や出会いは買えない」。そして「自分の体力を信じて、どちらも実現させよう」と。
勇気を出してSoshoさん本人にメッセージを送ると、「遅れての参加でも大丈夫」と温かい返事が。その優しさに背中を押され、参加を決意しました。
飛び込んだ先にあったもの
会場に着くと、すでに会は進行中。休憩時間になり、最後に少しだけでも挨拶できればと思っていたところ、驚いたことにSoshoさんから声をかけてくださったのです。
「昨日メッセージを送ってくれましたよね。旅をしていらっしゃるんですか?」
さらに休憩後には「新潟のトラベラーの方です」と紹介してくださり、自己紹介の機会まで頂きました。緊張で髪を触ったり視線がさまよったりする自分の姿は、人前で話す練習がまだまだ必要だと後から気づかされましたが、会場の皆さんは温かく迎えてくれました。


心に響いた言葉
報告会から学んだことは数え切れません。特に心に残ったのは:
- 大人になってからの夢と向き合う勇気
Soshoさんは喜多川泰さんの講演会をきっかけに「大人になってからの夢」と真剣に向き合い、「世界一周×磨き×発信」という独自のスタイルを確立されていました。私も喜多川泰さんの本を読んできて勇気をもらってきたので、喜多川さんの本がきっかけにもなっていることに親近感を湧きました。 - 夢に大きい小さいなどなし
人を喜ばせる夢に大小はなく、自分の人生を豊かにするものであれば、どんな夢も価値があるのだと気づかされました。 - ピンチはチャンス
特にアフリカでの経験を通して、困難な状況こそが新たな可能性を生み出すことを教えてくれました。 - 「この世界は愛で溢れている」
人と人との出会いを通して愛の連鎖が生まれ、与えることで大きな愛を受け取れることを学びました。 - 物々交換から「ことこと交換」へ
靴磨きという行為を通して心を磨き、モノではなく体験や思いを交換する大切さを教わりました。私もヨーロッパに滞在時は、多くの方の家に公式なウェブサイトからだけではなく、繋がりを通して泊めさせていただき、経験を共有しお互いがウィンウィンの関係を築くことが出来ました。
勇気を持って踏み出した先に
懇親会にも参加し、夢や愛を共有しながら新潟で活動される方々と交流し、自分の経験を含めて話をできたことは、かけがえのない時間となりました。人との直接的な出会いが自分を成長させていくことを、改めて実感しました。
この経験を通じて、私は自分自身に問いかけました。「私の夢は何か、この地球に何をしに生まれてきたのか」と。私はメンタルの不調を乗り越え、世界を旅して多くの出会いに恵まれてきました。そして見つけた夢は、世界中の絶景や文化・一人でも多くの笑顔に出会うこと、心と身体の健康を通して、挑戦することの素晴らしさを広めていくことです。次に行く国で旅のエピソードや医療の知識・マッサージを通して関わってみたいと思います。

このイベントに参加した後、私は小さな一歩を踏み出しました。YouTubeのShortsに旅の動画をアップし始めたのです(今はインスタグラムに載せたリールを載せる小さなスタートです)。また、新潟市にある地域の茶の間にお邪魔した際、旅の体験を話したところ、「海外の話を聞けるの面白い」と言っていただき、次回は写真を使って詳しく話す約束をまでしました。今後、健康に関する心と身体を整える会に加え、旅のストーリーを伝える機会を増やせていこうと思います。
夢への第一歩は、私やあなたが思っているよりずっと近くにあるかもしれません。大切なのは、勇気を持って踏み出すこと。その一歩が、思いもよらない出会いや経験につながり、あなたの人生を豊かにしていくはずです。
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